2019年3月12日火曜日

竹の循環術、見学会に行って来ました。


下田市産業振興課のsさんの案内で
竹の有効活用に取り組んでおられる南伊豆町一条の山本さんを訪ねました。
竹炭用の窯
煙を冷やして竹酢液を抽出
 作業場の玉切りにされた孟宗竹
 こちらは窯で焼く竹炭ではなく、ポーラス竹炭
竹林の間伐竹を現場で炭にします。
ポーラスとは多孔質の事で、微細な穴が有用微生物のすみかとなります。
また単位重量当たりの表面積は木炭の倍近いと言う事で
優れた農業資材となります。(しかも形状が漉き込みに適している様です)
当園も1号園に苗を植える時伐採した竹を炭にして
植穴に漉き込んだのですが、その後竹が手に入らず諦めていました
しかしこちらで12~3キロ1袋、2400円売ってるそうですので
4月に予定している苗の植え付けに利用を考えています。
竹割機、左の放射状の歯の数で割れる竹の数を変えられます。
いろんな用途に竹が使われていて頃は大活躍だったことでしょう。
竹の節を取る機械 
 竹チップ堆肥。
竹チップは嫌気性発酵すると乳酸菌が増殖し畑に漉き込むと
乳酸が悪い微生物を抑え、作物が病気になりにくくなるのですが
こちらは好気性発酵したもので土壌改良、肥料として使います。
 林床部に敷かれた竹チップ
やがて微生物に分解され、フカフカの肥沃な土になります。
 若い竹、節が白い。
チップにしてビニール袋に入れ密閉すると
嫌気性発酵し、良い微生物資材になります。
 古い竹、節が黒い。
間引きして、炭やチップにし、光や風の通る健康な竹林にします。
混みあってない、明るい、土壌の肥えた土がよい筍を作ります
 足元に顔を出した筍を山本さんが見つけました。
このサイズの筍は素人が見つけるのは難しそう。
 山本さんはいとも簡単にタケノコを傷つけることなく
掘り出しました。
筍掘り専用の道具です。
一見筍に似たウラシマシソウも生えていました。
名前の由来はネットで見てね。
 鹿の食害にあった竹
頭をかじられ枯れています。
あちこちで増え続けた孟宗竹ですが
最近はこれも増えすぎた鹿の食害にあい
減り始めた地域もあるそうです。
竹林に 鹿や猪の侵入を防ぐ電気柵。
山本さんは動物との共存も口にしておられました。