2019年8月4日日曜日

葛藤

<写真はハイタッチをするエディ、お座りも待ても伏せもキスも
みな一回で覚えました>
エディの安楽死は二人で十分に話し合っての結論だったのですが
本当にそれでいいのか葛藤があって、いまだに実行できないでいます。
そもそもなぜ安楽死を考えたかというと主にふたつの理由からです。
ひとつは勿論エディを楽にしてやりたい
もうひとつは我々の介護疲れです。
<桜の頃のエディ、この頃はまだヨロヨロしながらも数メートル歩けたのですが>
現在のエディはさすがに高齢(16歳と4ヶ月)なので視覚も聴覚も弱ってしまい、
声を発することも、我々の呼びかけに反応することもありません。
一日中寝ていて、起きるのは食事と排泄のときだけです。
可愛そうなのは排泄の時でヨロヨロ起き上がるのですが前庭疾患の
後遺症で平衡感覚が狂っておりすぐに転倒します。
首の傾きからエディには水平な地面が左前方に急斜面があるように
見えているようで水平を保とうとして激しく転倒し(主に前転、でんぐり返し)
背中や腰、足を床や家具に強くぶつけてしまいます。
今はサークルに入れ、床はクッション材を敷いていますが
哀しいかなワンコは排泄の前、歩き回るなどの運動が必要なので
この痛々しい転倒は避けられません。
勿論そばにいるときはひっくり返りそうなときは支えてあげるのですが
それとて一瞬の出来事(転倒)に我々の反応が間に合わないことが度々です。
また起き上がったとき抱きしめてあげれば良さそうですが
それだと運動ができず排泄に至りません。
可愛そうで胸が痛みます。
<ある日、富士山を撮りに行うとするとどうしても一緒に行くというので
連れていきました。普段だと勝手に走り回るのにこのときは三脚の
そばで大人しくお座りしています。寒そうなのでジャンパーを着せてやりました>
そんなエディを介護するのは色々大変です。
一人にしておくととんでもない格好で椅子や家具ハマっていたり
(今はサークルに入れてますが)
糞尿まみれになっていたりするので必ず一人はそばにいなくてはなりません。
(オムツはしていてもドタンバタンしてるちにずれたり脱げたりする)
食事させるのも姿勢がとれないので一人が体、首を支え
一人がフードを食べさせ(首を動かして食べることができないので口元
へフードを持っていく、或いはくちの中へ入れる)と二人がかりです。
勿論、排泄のときも姿勢がとれないので体を支えてあげないと
なかなかうまく用がたせません。
それでもひところは肛門や膀胱を刺激するとうまく出たりしていたのですが
最近は効果がうすらいでしまいました。
またオムツなので排泄物で汚れた体を洗うのも
不自然な姿勢で体を支えながらになり介護する側が腰を痛めてしまいます。
エディママ(副園長)は両手がMC関節症という病気で
東京の手の専門医に通っており治癒するまで手に負担のかかることはできません
しかし私が留守のときなどエディの介護は避けられずを
良くなりかけては痛めるをくりかえしています。
一方、私が介護で辛いのは寝られないことです。
エディママはMC関節症なので基本エディの介護は私の仕事です。
夜中エディはオシッコとウンチが各2回前後水が飲みが1回ありますが
オシッコ、ウンチの場合先に書いたようにうまく運動がができない
姿勢がとれず踏ん張れないので大概疲れるか諦めるかでまた寝てしまいます。
しかし用を足したわけではないので暫くするとまた起きるを繰り返します
(一回の排泄のために数回起きる寝るを繰返しそれが排泄の回数あります)
そんなこんなで一晩中対応しなくてはなりません。
夜中に起こされるのも5~6回ならどうということはないのですが
20回位から私も目が冷めなくなり、エディのドタンバタンに
気づいたエディママが対応しまた手を痛めることになります。
寝不足は慢性的かつ悪化する一方で寝不足による倦怠感で
普段ならなんでもない畑の作業が辛いものになります。
それでエディママと二人で時間をかけて話し合い
結果、安楽死を選択したのですが膝の上で眠るエディの
安心しきった姿をみると裏切るようで躊躇してしまいます。
それで安楽死はひとまず置いといて
他にできる対策がないか検討することになりました。
そのことはまた明日書くことにします。